決して里を出されたわけじゃない

今日は何の用ですか?「う、うん。実は…部屋探しのポイントを考え、手伝だってくれ!」そうか、ドワーフの貴女も物件を求めるわけね。世知辛い世の中です。

「いや、僕が世間回りたいだけで、決して里を出されたわけじゃない」本当に?脚色無し?「えっと…すまん。ちょっと嘘があります。本当は未熟でダメ過ぎ、修行せよと」

ふふ、それで考えよと?「お願い!手伝ってくれ!人間の知り合いは、あなたしか居ないから」勿論。ただ、その…既に先客が何人かあり、我が家は満員でございます。

「え、別に僕はお金あり、大丈夫だけど。一人暮らしの予定だから、部屋探しのポイントが必要なんだ。誰居んの?」じゅ…「じゅ?」10人位。

「そんなにルームシェア!?大豪邸だね!」いえ、6畳2間の狭いお家。エルフやらゴブリン娘など色々招待すれば、こんな結果に。

「凄い面子だね。すぐに開始した方が楽そう」皆さん喧嘩ばかり…私が外へ出て寝る始末。どうすれば!「えー、分からんよ」